介護事業の新しい資金調達方法~介護報酬ファクタリングとは~

更新日:2021年11月04日

この記事を読めば分かること

介護報酬(介護保険給付費)を買い取ってもらうことで資金調達ができる

介護報酬ファクタリングは他の業界に比べて手数料が安くなる

介護報酬ファクタリング利用時に必要な書類

この記事は約6分で読めます。

ファクタリングが介護事業で人気のわけ

「ファクタリング」とは売掛債権をファクタリング会社に譲渡することで資金を調達する手法です。売掛債権をファクタリング会社が買取り、売掛金が入金されたらファクタリング会社に支払うという仕組みとなっています。後々得意先から入金される売掛金を、ファクタリング会社から前倒しして受け取るというイメージです。銀行融資などに代わる、新しい資金調達の方法として人気となっています。

このファクタリングは介護事業者の方も利用することが可能です。実際に介護事業者さまがファクタリングによって事業所の運転資金を調達された事例が多数ございます。

今回は介護事業にフォーカスして、ファクタリングの仕組みやメリットを解説します。

介護報酬ファクタリングとは

前述のように、ファクタリングは売掛金を前倒しして得る資金調達方法です。介護事業の場合は国保連(国民健康保険団体連合会)が支給する介護報酬(介護保険給付費)の債権をファクタリング会社に譲渡することで現金を調達することができます。よく融資と混同されがちですが、前提としてファクタリングは融資と根本的に異なることを念頭に置いてください。

ファクタリングは融資と比較して以下のようなさまざまなメリットがあります。

現金化までのスピードが速い

銀行などの金融機関で融資を利用するとなると、審査を受ける必要があります。融資が決定し、現金が手に入るまで、概ね1ヶ月~2ヶ月ほどかかるでしょう。急に現金が必要になった場合、融資では対応できない可能性も考えられます。

ファクタリングは融資と比べて審査も簡素なので、概ね1週間以内に現金を調達することが可能です。最短で申し込んだその日に現金が受け取れるケースもあります。

立ち上げたばかりの事業者でも利用可能

融資を受ける際には事業者の財務状況や返済財源、信用情報など、多岐にわたる審査項目にもとづいて審査が行われます。特に創業から数年しか経っていない事業者はどうしても信用力が低いとみなされ、融資のハードルは高くなります。融資する側の金融機関は貸し倒れのリスクを極力避けたいと考えますので、審査が厳しくなるのは当然のことです。

ファクタリングの審査では融資のような項目は見られません。むしろ、売掛債務者の信用力のほうが重要となってきます。そのため、立ち上げて間もない事業者であってもファクタリングによる資金調達が可能なのです。

融資ではないので信用情報に影響がない

借り入れが多い、あるいは延滞などの金融事故履歴(いわゆるブラックリストに登録された状態)がある場合、新たに融資を受けたりクレジットカードを作ったりすることが難しくなります。ファクタリングでの資金調達はそのような心配は不要です。

前述のとおり、ファクタリングは融資ではありません。あくまで売掛金や介護報酬債権の売買であるため、ファクタリングを利用したとしても信用情報に影響が及ぶことはないのです。

保証人や担保の必要がない

融資の場合は保証人や土地・建物・手形などの担保が必要ですが、ファクタリングの場合は保証人がいない、担保に入れられるものがない場合でも利用することが可能です。売掛債権あるいは介護報酬債権さえあれば利用できます。

返済できずに保証人に迷惑をかけたり、担保に入れた会社や不動産を失ったりという心配もありません。

デメリットはあるの?

多くのメリットがあるファクタリングですが、デメリットもあります。ファクタリングを行う際には手数料が発生します。一般的にファクタリング会社は売掛金・介護報酬債権を買取る際に、手数料を差し引いた金額を利用者に支払います。この手数料がファクタリング会社の利益となるわけです。普通に介護報酬を受け取るよりも金額が目減りすることは念頭に置いておきましょう。

しかし、融資を受けても利息や手数料を支払わなければいけません。返済が遅れれば延滞金も発生します。そう考えると、ファクタリングはむしろ融資よりも低コストで資金調達できるケースもあるのです。特に介護報酬の場合は公的法人である国保連が介護報酬債務者となるため、手数料が安くなる傾向があります。

介護報酬ファクタリングは手数料が安い!

ファクタリングには「2社間ファクタリング」と「3社間ファクタリング」の2種類があります。2社間ファクタリングは利用者が売掛債権をファクタリング会社に譲渡して現金を受取り、取引先の法人から売掛金が入金されたらファクタリング会社に支払うという仕組みです。

3社間ファクタリングは利用者がファクタリング会社と契約を締結した後に取引先の法人に売掛債権譲渡の通知をして承認を得て、ファクタリング会社から現金を受け取ります。ファクタリング会社は取引先の法人から直接売掛金を回収する仕組みです。

介護報酬ファクタリングの場合は介護報酬の債務者である国保連を交えた3社間ファクタリングを行います。一般的に、2社間ファクタリングよりも3社間ファクタリングのほうが、手数料が安い傾向があります。

一般企業であれば「取引先に知られると信用が低下する」という理由から2社間ファクタリングを行うケースも多いのですが、介護報酬の場合は国保連が相手となります。ファクタリングを利用したとしてもその後の介護報酬の支払いに影響が出ることはないので、3社間ファクタリングを利用しても問題ありません。

2社間ファクタリング 3社間ファクタリング
取引先への通知 不要 必要
売掛金の回収方法 利用者が回収 ファクタリング会社が回収
手数料 高い 安い

介護報酬ファクタリングの手続き方法

介護報酬ファクタリングのメリットはご理解いただけたかと思います。ここからは介護報酬ファクタリングで資金調達をするまでの手続きについて解説します。

必要な提出書類

申込みには「申込書」「介護保険事業の指定通知書の写し」「商業登記簿謄本(発行から3ヶ月以内)」「印鑑証明書(発行から3ヶ月以内)」「決算書3期分(3期に満たない場合は代表者の経歴書)」「介護給付費等支払額決定通知書(3ヶ月分。新規事業者の方は提出不要)」の提出が必要です。

ファクタリングの契約時には「商業登記簿謄本(発行から3ヶ月以内)」「印鑑証明書(発行から3ヶ月以内)」「収入印紙(4,000円分)」「法人実印」「入金口座情報(通帳の写しなど)」を提出します。

現金化までの流れ

まずはファクタリング会社で担当者と面談を行います。申し込み手続きと契約手続きを行うので、前項で挙げた書類をあらかじめ準備しておいてください。手続きが完了しましたら審査となります。3社間ファクタリングの場合はファクタリングの通知と介護報酬金額の確認を国保連に行います。

審査が完了しましたら、現金がファクタリング会社から支払われます。

ファクタリングにかかるコスト

先ほどもご説明したとおり、ファクタリングをする際には手数料が発生します。ファクタリング会社や希望金額、事業所の規模、業種、債務者など、条件によって異なりますが、5~20%ほどが相場です。たとえば、100万円の介護報酬を手数料率5%でファクタリングを実施した場合、手数料5万円を差し引いた95万円が支払われます。

なお、弊社の手数料は業界最低水準の3%~で対応しております。コストや現金化までの日数はファクタリング会社によって大きく異なるので、比較検討してみましょう。

A社 B社 弊社
手数料 7%~ 12%~ 3%~
現金化までの日数 1週間 最短5日 最短即日

介護事業のファクタリングまとめ

最後に、介護事業でファクタリングを利用する際のメリットやポイントをもう一度振り返ってみましょう。

ファクタリングが介護事業におすすめの理由

ファクタリングは現金が手に入るまでの期間が短く、保証人や担保も不要であることが融資と比較して大きなメリットと言えます。低リスクでかつ確実な資金調達が可能です。

コストはかかりますが、国保連が介護報酬債務者であることと、3社間ファクタリングを行うという理由から、一般企業を対象としたファクタリングよりも手数料が安い傾向があります。

ファクタリング会社選びが重要

前述のとおり、ファクタリング会社によって現金化までの期間や手数料が大きく異なります。まずはさまざまな会社を比較してみて、少しでも現金化までの期間が早い、手数料が安い会社を選ぶことが重要です。

弊社なら安心してお任せいただけます

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